目指すは北東北、八戸へ。
青森県から招いていただいた視察があり、金曜の午後に、東京駅から東北新幹線に乗り込みました。
その途中で、先日の「まちづくり会議2011」でご一緒した、田村暢英さん(八戸せんべい汁研究所)に、お会いしに、八戸へ向かいました。
「はやて」で、東京から3時間。八戸は9年ぶりです。当時は新幹線も盛岡までだったので、八戸駅には初めて降り立ちました。
新しくてきれいな駅ですね。
しかし、中心部からは離れており、周辺には、ビジネスホテルと、物産センターがちらほら、といった様相。
八戸駅からは、バスにのり20分ほどで、八戸に中心部へ。
最初のお目当ては、2月17日にオープンした、「はっち」。
八戸ポータルミュージアム、と称していて、アートを中心にしながらも、ポータル=玄関を意識したつくりになっています。
ここを核に、丸の内地球環境新聞でも取り上げた、デザイナー山本耕一郎さんによる「八戸のうわさ」プロジェクトが、商店街の各店舗で展開されています。
黄色い「フキダシ」が、地元デパート「三春屋」や、
コーヒーチェーン店のガラスなど、商店街のの各店舗の店頭に張られていて、そこには、そのお店やスタッフなどにまつわる「うわさ話」が書かれています。
ちょっと見ると、思わず「へ~」と感じます。
お店だと、買い物の用がなくても、ちょっと入っていたくなる、そんなコミュニケーションデザインが、ユニークですね。
八戸市の施設なので、2Fや3Fには、八戸にまつわる産業や歴史、文化や祭りなどが紹介されていますが、その紹介の仕方がユニーク。
休憩場のテーブルの中に展示されていたり、屋台のようなスペースが各所におかれ、そこに、展示されていたり。
個人的には、いか釣り漁の船を展示し、照明がわりに、イカの装飾をほどこしてある展示が、イチオシ!
つい、見てみたくなる、みなくても、ついそこにある、というスタンスですね。
さて、この後、館内放送で呼び出され、めでたく、田村さんと合流。
最近はすっかり有名になった、B-1グランプリの仕掛け人でもある、木村聡さん(せんべい汁研究所)をご紹介いただきました。
その後、はっちの向かいにある、みろく横町を見学。
通り抜けたあとは、「サバの駅」へ向かいました。
駅、といっても、電車の駅ではありません。
実は、海鮮居酒屋なんです。
でも、1来店ごとに「サバの駅」の「サバの味旅切符」がもらえます。隣は、イカの駅と、サメの駅。
イカもサメもサバ同様、八戸でよく水揚げされる海産物ですね。
ここの社長は、「サバカミ」さん。まさに、サバ料理にはぴったり! と思っていたら、実は「沢上」さん。沢上弘さんという方で、この方も、田村さん同様、シャレっけがある方でした。
ここでは、「八戸前沖サバ」の串焼きや、オリジナル地酒「鯖守(さばかみ)」を頂きました。
店長の島脇和則さんも、なかなかお話していて、楽しい方でした。
ここで、八戸や青森の人は、風呂好き、温泉好きで、朝風呂の習慣が定着しているという話題も耳にしました。
青森県人は、実は日本一早寝で、日本一早起きなんだとか。
やはり、地元の方のリアル話は、おもしろいですね。
この後、田村さんが、もう一つ紹介したい場所があるということで、ご一緒したのは、八戸ニューシティホテル。
創業30年ほどで、当時は観光客も多かったようですが、いまでは、中心市街地からも新幹線八戸駅からも微妙な距離で、宿泊客が大きく減っているとのこと。
ここの最上階のレストランで出しているのが、
「虎鯖の棒寿司」です。
これが、実にうまい!
脂ののった鯖と、酢を利かせすぎていない寿司飯がうまくあいまって、いい甘みを感じる、いいお味。さすが、田村さんがオススメするだけの味ですね。
パッケージも、実にサバっぽい!
しかも、パッケージを開くと、面白い仕掛けが。
虎鯖寿司をつくっている谷口圭介さん(八戸ニューシティホテル サブキャプテン)の顔写真が左に。
漫画家ラズウェル細木さんのマンガ「酒のほそ道」で取り上げられた回のマンガが、そのまま印刷されています。
食べた後にも、楽しい仕掛けがありますね。
こちらでは、青森の地酒「豊杯」をあわせて頂きました。
この後、田村さんに八戸駅まで送っていただきまして、19時発の新青森行き新幹線に無事乗り込みました。
滞在時間3時間の八戸でしたが、濃密な3時間でした。ありがとう、田村さん、ありがとう、八戸。
ぜひまた行きたい街になりました!